注文住宅で後悔しがちな間取り15選！横浜・神奈川で理想の家を建てる成功のコツ

はじめに：注文住宅の満足度は「間取り」で決まる

横浜や神奈川、東京エリアで、こだわりの注文住宅を建てようとお考えのあなたへ。デザイン、性能、素材…家づくりには多くの要素がありますが、その中心にあり、日々の暮らしの快適さを最も左右するのが「間取り」です。

しかし、自由度が高い注文住宅だからこそ、「もっとこうすれば良かった…」と間取りに関する後悔を抱える方が後を絶たないのも事実です。高額な買い物だからこそ、絶対に失敗したくない。それは誰もが抱く切実な願いでしょう。

【シーン別】注文住宅で後悔しがちな間取りの失敗例15選

まずは、先輩たちが実際に「失敗した」と感じている、後悔しがちな間取りのパターンを15個見ていきましょう。ご自身の家づくりに当てはめながら、チェックしてみてください。

1. 【リビング・ダイニング】「広すぎた」「吹き抜けが寒い」など温熱環境の後悔

家族が集まるLDKは、誰もがこだわりたい場所。しかし、その「こだわり」が裏目に出ることも。

失敗例：
- 開放感を求めて大きな吹き抜けを作ったら、冬は暖房が効きにくく、夏は2階が暑くなってしまった。
- とにかく広いリビングにした結果、空間が間延びしてしまい、落ち着かない。家具のレイアウトも難しい。
原因と対策：
- 開放感と快適な室温はトレードオフの関係になりがちです。特に吹き抜けを設ける場合は、建物の断熱性・気密性（UA値・C値）に徹底的にこだわる必要があります。高性能な窓や断熱材を選ぶ、シーリングファンを設置するなど、設計段階での対策が不可欠です。

2. 【キッチン】「作業スペースが狭い」「動線が悪い」という家事効率の後悔

毎日使うキッチンは、家事効率に直結する重要なスペースです。

失敗例：
- おしゃれなアイランドキッチンに憧れたが、通路が狭く、家族とすれ違う時にストレスを感じる。
- 冷蔵庫、シンク、コンロの配置が悪く、料理のたびに無駄な動きが多い。
原因と対策：
- デザイン先行で、実際の作業動線を考慮していなかったことが原因です。「ワークトライアングル（冷蔵庫・シンク・コンロを結ぶ三角形）」を意識し、適切な距離に配置することが基本です。また、調理家電やゴミ箱の置き場所も事前に計画しておきましょう。

3. 【収納】「量も場所も足りない！」暮らし始めてから気づく収納計画の後悔

収納は、注文住宅の後悔ポイントで常に上位に挙がる項目です。

失敗例：
- 30坪台の限られた面積で居住スペースを優先した結果、収納が圧倒的に足りず、物があふれてしまった。
- 納戸を一つ作っただけでは不十分。掃除機を各階で使いたいのに、しまう場所が1階にしかない。
原因と対策：
- 「今持っている物の量」だけでなく、「将来増える物の量」を想定していなかったことが原因です。一般的に、収納面積は延床面積の10〜15%が目安と言われます。また、どこで何を使い、どこにしまうのか「適材適所」の収納を計画することが成功のカギです。

今お持ちの物だけでなく、5年後、10年後の家族の姿を想像しながら収納を考えましょう！子どもが大きくなった時の荷物まで考えて収納を計画し、入居後もスッキリ片付きます！

4. 【子ども部屋】「将来使わない」「仕切り方」で悩む可変性の後悔

お子様の成長は早いもの。将来を見据えた計画が欠かせません。

失敗例：
- 子どもが2人だからと、最初から壁で完全に仕切った2つの部屋を作ったが、巣立った後、使い道のない小部屋が残ってしまった。
- 将来仕切れるようにと広い一部屋にしたが、いざ仕切ろうとすると、窓やコンセント、照明の配置に問題が出た。
原因と対策：
- ライフステージの変化に対応できる「可変性」を考慮していなかったことが原因です。最初は大きなワンルームにしておき、将来的に家具や簡易的な壁で仕切れるよう、ドア・窓・コンセント・照明をシンメトリーに2つずつ配置しておくといった工夫が有効です。

5. 【寝室】「音が気になる」「WICが使いにくい」など安らぎ空間での後悔

一日の疲れを癒す寝室は、静かで落ち着ける環境が第一です。

失敗例：
- リビング階段のすぐ隣に寝室を配置したら、家族の生活音が気になって眠れない。
- ウォークインクローゼット（WIC）を作ったが、通路部分がデッドスペースになり、思ったより収納できなかった。
原因と対策：
- 音の問題は、LDKや水回りなど音が発生する場所と寝室の間に、クローゼットなどを挟む間取りにすることで軽減できます。 WICは広さだけでなく、ハンガーパイプや棚の配置など、効率的な内部計画が重要です。

6. 【玄関】「収納が足りない」「暗い・狭い」家の顔となる場所での後悔

玄関はその家の第一印象を決める場所です。

失敗例：
- ベビーカーや子どもの外遊び道具を置くスペースがなく、ごちゃごちゃしてしまう。
- 窓が小さく、日中でも薄暗い。靴の脱ぎ履きも窮屈に感じる。
原因と対策：
- 玄関に何を置きたいかを具体的にリストアップし、必要なスペースを確保することが大切です。靴だけでなく、コートやアウトドア用品もしまえるシューズクロークは非常に人気があります。採光のために吹き抜けや高窓を設けるのも良いでしょう。

7. 【洗面・脱衣室・浴室】「朝の渋滞」「収納不足」水回りの後悔

家族が毎日使う水回りは、混雑や収納不足が起こりがちです。

失敗例：
- 洗面と脱衣室を兼ねた2畳のスペースでは、朝の身支度で家族が渋滞。誰かがお風呂に入っていると洗面台が使えない。
- タオルや着替え、洗剤ストックなどを置く場所が足りない。
原因と対策：
- 家族の生活スタイルに合わせて、「洗面」と「脱衣室」を分ける間取りも有効です。分けることで、来客時にも気兼ねなく洗面所を使ってもらえます。また、可動棚などを活用した壁面収納を計画すると、収納力が格段にアップします。
  洗面台はダブルボウル洗面台（洗面台を２つつけること）を取り入れることで住宅を回避できます。

8. 【トイレ】「位置と音」「狭さ」で毎日ストレスを感じる後悔

トイレの位置は、プライバシーと快適性に大きく影響します。

失敗例：
- リビングのすぐ隣にトイレを設置したら、音が気になって落ち着かない。来客中も使いづらい。
- 玄関の真正面にトイレのドアがあり、来客時に気まずい思いをする。
原因と対策：
- 寝室やLDK、玄関ドアの正面など、音や視線が気になる場所は避けるのが基本です。また、将来のことも考えて、少し広め（1畳以上）のスペースを確保し、手すりを付けるための下地を入れておくと安心です。

9. 【書斎・ワークスペース】「集中できない」「作ればよかった」働き方の変化による後悔

リモートワークの普及により、家での働き方も多様化しました。

失敗例：
- リビングの一角にデスクを置いたが、家族の声やテレビの音が気になって仕事に集中できない。
- 「書斎は贅沢」と諦めたが、結局ダイニングテーブルで仕事をすることになり、食事のたびに片付けるのが面倒。
原因と対策：
- 集中したい場合は、個室にするのがベストですが、難しい場合は廊下や階段ホールなどのスペースを活用した「こもり感」のあるカウンターを設けるだけでも快適性は向上します。 2畳程度のコンパクトな書斎でも、仕事や趣味に没頭できる空間として非常に満足度が高いです。

10. 【バルコニー・庭】「使わない」「手入れが大変」外部空間での後悔

憧れのアウトドアリビングも、計画次第では使われない空間になってしまいます。

失敗例：
- 広いバルコニーを作ったが、結局洗濯物を干すくらいでしか使わず、掃除の手間だけが増えた。
- 天然芝の庭に憧れたが、雑草取りや芝刈りなどのメンテナンスが想像以上に大変。
原因と対策：
- バルコニーや庭で「何をしたいのか」を具体的にイメージすることが重要です。BBQをしたいのか、家庭菜園を楽しみたいのか。目的に合わせて、リビングと繋がるウッドデッキや手入れのしやすいタイルテラスなどを計画しましょう。

11. 【コンセント・スイッチ】「数が足りない」「位置が悪い」生活動線上の後悔

地味ながら、暮らしの快適さを大きく左右するのがコンセントとスイッチの位置です。

失敗例：
- ソファやベッドの位置を変えたら、コンセントが家具の裏に隠れてしまった。
- 掃除機を使いたい場所にコンセントがない。キッチンの家電が増えて、たこ足配線になっている。
原因と対策：
- 間取りを決める段階で、家具の配置まで具体的にシミュレーションし、どこでどんな電化製品を使うかをリストアップすることが不可欠です。玄関や廊下、収納内にもコンセントがあると、掃除や充電に便利です。

12. 【窓】「大きすぎて暑い・寒い」「視線が気になる」採光とプライバシーの後悔

窓は光や風を取り込む重要な役割を果たしますが、諸刃の剣でもあります。

失敗例：
- 西日が入る大きな窓を付けたら、夏は地獄のような暑さに。家具や床も日焼けしてしまう。
- 隣家と窓の位置が向かい合わせになってしまい、一日中カーテンを閉め切った生活に。
原因と対策：
- 窓の配置は、方角や周辺環境を十分に考慮する必要があります。夏の日差しを遮り、冬の日差しを取り込む「庇（ひさし）」の設計や、断熱性の高いサッシ・ガラスを選ぶことが重要です。視線が気になる場所には、高窓や地窓、型板ガラスなどを効果的に使いましょう。

13. 【動線】「家事動線が長い」「回遊できない」日々のストレスに繋がる後悔

毎日の生活をスムーズにする「動線」の計画は非常に重要です。

失敗例：
- 洗濯機のある脱衣室から物干し場までが遠く、重い洗濯物を持って家の中を何度も往復している。
- キッチンが行き止まりになっており、調理中に家族が後ろを通ると作業が中断してしまう。
原因と対策：
- 「家事動線」（料理、洗濯、掃除）と「生活動線」（起床、食事、外出、帰宅）を分けて考え、それぞれの動きがスムーズになるように計画します。キッチンとパントリー、洗面所などを繋ぐ「回遊動線」は、家事効率を格段にアップさせます。

14. 【バリアフリー】「将来が不安」老後や家族の変化に対応できない後悔

今は元気でも、将来のことは誰にも分かりません。

失敗例：
- デザインを優先して室内に段差を多く作ってしまい、親の介護や自分たちの老後が不安になった。
- 廊下やトイレの幅が狭く、車椅子での生活は到底考えられない。
原因と対策：
- 最初から完全なバリアフリーにしなくても、将来のリフォームに備えておく「プレ・バリアフリー」の考え方が有効です。室内の段差をなくす、廊下やドアの幅を広く確保する、手すり用の下地を壁に入れておくなどの配慮が、将来の安心に繋がります。

15. 【30坪台にありがち】開放感とプライベート空間のバランスの後悔

特に30坪台の注文住宅では、限られた面積の中でいかに快適な空間を作るかが腕の見せ所です。

失敗例：
- 開放感を出すためにLDKをワンルームにしたが、プライベートな空間がなく、一人の時間が持てない。
- 必要な部屋数を確保したら、一つひとつの部屋が狭く、廊下だらけの窮屈な間取りになってしまった。
原因と対策：
- スキップフロアで空間を立体的に繋げたり、視線が抜ける場所に窓を設けたりすることで、実際の面積以上の広がりを感じさせることができます。また、壁で仕切る代わりに、間仕切り家具や室内窓を使って、緩やかに空間を区切る工夫も効果的です。

後悔を成功に変える！家族が快適に暮らす間取り成功のコツ5選

失敗例を知ることで、避けるべきポイントが見えてきました。ここからは、一歩進んで、暮らしを豊かにする「成功の間取り」のコツをご紹介します。

1. 「家事ラク動線」で心と時間にゆとりを生む

成功している間取りは、例外なく家事動線が練り上げられています。「洗濯動線」を例に取ると、
「洗う（洗濯機）→干す（室内干しスペースやバルコニー）→しまう（ファミリークローゼット）」
が一筆書きのように繋がっている間取りは、日々の負担を劇的に減らしてくれます。

2. 家族の今と未来に寄り添う「可変性のある空間」

「子ども部屋」の例でも触れましたが、家族の形は変化し続けます。成功する間取りは、その変化に柔軟に対応できる「可変性」を備えています。
例えば、リビングの一部に、将来的には壁を立てて個室にもできる「ファミリースペース」を設ける。そこは今はお子様のプレイスペース、数年後はスタディコーナー、そして将来はご主人の趣味の部屋…というように、ライフステージに合わせて役割を変えられるのです。

3. 暮らしを豊かにする「最適な収納計画」

成功する収納計画は、「量」だけでなく「質」にもこだわっています。ただの物入れではなく、暮らしの中心に「ファミリークローゼット」を設けるのが人気のスタイル。家族全員の衣類をまとめて管理することで、洗濯物を各部屋に運ぶ手間が省け、朝の身支度もスムーズになります。何をどこにしまうか、その物のサイズはどのくらいか、使用頻度は？といった細やかなヒアリングから生まれる収納計画こそが、スッキリとした暮らしを実現します。

4. 30坪台でも開放的に！光と風を採り込む設計の工夫

限られた面積でも、設計力次第で驚くほど開放的な空間は作れます。

吹き抜け・高窓：
縦への広がりを生み、安定した光を家の奥まで届けます。
スキップフロア：
床に高低差をつけることで、壁で仕切らずに空間を緩やかに区切り、立体的な広がりを演出します。
視線の抜け：
部屋の対角線上に窓を設けたり、室内窓を使ったりして、視線が遠くまで抜けるように工夫すると、空間は広く感じられます。

5. 「おうち時間」を充実させるパーソナルな空間

家族との繋がりを大切にしつつ、一人ひとりの時間も尊重できるのが理想の間取りです。リビングから少し離れた場所にコンパクトな書斎を設けたり、日当たりの良い2階ホールに読書コーナーを作ったり。家族の気配を感じながらも、自分の世界に没頭できる「心地よい居場所」が家の中にあると、暮らしの満足度は格段に向上します。

理想の間取りは図面だけでは分からない。信頼できるパートナーの見極め方

ここまで後悔例と成功のコツを見てきましたが、「自分たちだけで理想の間取りを考えるのは難しい」と感じた方も多いのではないでしょうか。その感覚は、とても正しいです。

なぜ、間取りの知識だけでは後悔するのか？

理想の間取りは、土地の条件と密接に関わっています。土地の形状、方角、道路付け、隣家の状況、法的規制…これらの要素を読み解き、その土地のポテンシャルを最大限に引き出すのがプロの設計士の仕事です。

例えば、「南向きの土地だから明るいだろう」と思っていても、南側に高い建物があれば日当たりは期待できません。そんな時、プロは吹き抜けや高窓から光を取り込む工夫を考えます。自分たちの希望をパズルのように組み合わせるだけでは、その土地の個性を活かした本当に快適な家は生まれないのです。

設計提案力の高い工務店を見極める3つのポイント

だからこそ、誰をパートナーに選ぶかが最も重要になります。設計提案力の高い、信頼できる工務店を見極めるために、以下の3つのポイントをチェックしてください。

施工事例のデザインと間取りの多様性を見る：
ウェブサイトなどで施工事例をチェックしましょう。デザインのテイストが豊富なだけでなく、一軒一軒の間取りに「その家族ならではの工夫」が感じられるかどうかがポイントです。決まったパターンを繰り返すのではなく、施主の暮らしに寄り添った多様な提案ができている会社は、設計力が高いと言えます。
ハビタットの施工事例を公式Instagramで確認する方はコチラ
初回相談で「暮らし方」を深くヒアリングしてくれるか：
最初の相談で、「どんな家に住みたいですか？」だけでなく、「朝起きてから夜寝るまで、普段どんな風に過ごしていますか？」「お休みの日は何をしていますか？」といった、あなたの「暮らしそのもの」に深く興味を示し、ヒアリングしてくれる会社を選びましょう。あなたの価値観を理解しようとする姿勢こそが、真に寄り添った提案の第一歩です。
土地のポテンシャルを最大限に引き出す提案をしてくれるか：
もし土地が決まっているなら、その土地の情報を伝えてみましょう。「この土地なら、こんな暮らしができますよ」と、自分たちでは思いもよらなかったような、土地の長所を活かし、短所を魅力に変えるような提案をしてくれる設計士は、信頼できるパートナーになる可能性が高いです。

まとめ：後悔しない間取りづくりは、最高のパートナー探しから始まる

注文住宅における後悔しがちな間取りと、それを成功に導くためのコツをご紹介してきました。

後悔しない間取りづくりの本質は、単に知識を集めることではありません。「自分たちがどんな暮らしをしたいのか」という価値観を深く見つめ、それを最高の形で導き出し、土地に描き出してくれるプロのパートナーと出会うことです。

動線、収納、採光、そして将来の可変性。これら全てを考慮し、あなたの家族だけの「正解」を導き出すのが、私たちハビタットの仕事です。私たちは、単なる「家」という箱を作るのではなく、お客様一人ひとりの想いを形にし、永く愛せる「特別な住まい」を共に創り上げていきたいと考えています。

注文住宅で後悔しがちな間取り15選！横浜・神奈川で理想の家を建てる成功のコツ

はじめに：注文住宅の満足度は「間取り」で決まる