はじめに:都市の暮らしに「自由」を取り戻す

「神奈川・横浜や東京で注文住宅を建てたい。でも、隣家が近くて視線が気になる…」 「開放的なLDKが理想だけど、カーテンを開けられない暮らしは嫌だ」
都市部での家づくりでは、利便性と引き換えにプライバシーや開放感が犠牲になりがちです。そんな課題を解決する答えが、建物の内側にプライベートな屋外空間をつくる「中庭(パティオ)」、そしてそれを使いやすくする「ウッドデッキ」の組み合わせです。
この記事では、外からの視線を気にせず光と風を取り込み、LDKと一体になることで暮らしの可能性を広げる「中庭×ウッドデッキ」の魅力と設計ポイントを、神奈川・東京エリアの具体的な実例と共にご紹介します。
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1. なぜ今「中庭×ウッドデッキ」が選ばれるのか?メリット・デメリット

中庭は、単なるおしゃれな空間ではありません。都市部の住宅が抱える多くの悩みを解決する、機能的な設計手法です。
メリット:暮らしの質を高める5つの効果
| メリット | 詳細 |
| 圧倒的なプライバシー確保 | 建物で囲むことで、道路や隣家からの視線を完全にシャットアウト。カーテン不要の暮らしが実現できます。 |
| 採光と通風の向上 | 建物の中央に光だまりをつくることで、北側の部屋や入り組んだ土地でも家中を明るく照らし、風の通り道が生まれます。 |
| LDKとの一体感による広がり | リビングの床と高さを揃えたウッドデッキを設ければ、室内空間が外へと伸びるような広がりを演出できます。 |
| 家事動線と回遊性の向上 | 中庭を囲むように部屋を配置すれば、行き止まりのない「回遊動線」が生まれ、家事や移動がスムーズになります。 |
| 多目的な活用法 | 子どもの安全な遊び場、BBQ、ガーデニング、ペットの日向ぼっこスペースなど、使い方は無限大です。 |
デメリット:知っておきたい注意点と対策
| デメリット | 対策 |
| 建築コストの増加 | 壁の面積が増え、大きな窓も必要になるため、コストは上がる傾向にあります。 |
| 居住スペースの減少 | 同じ敷地面積の場合、中庭の分だけ室内は狭くなります。坪庭サイズから検討するのも一案です。 |
| メンテナンスの手間 | 排水溝の掃除やウッドデッキの定期的なメンテナンスが必要です。落ち葉の少ない植栽を選んだり、樹脂製ウッドデッキを採用したりすることで負担を軽減できます。 |
| 防犯面の懸念 | 1階の窓が増えるため、防犯ガラスの採用やセンサーライトの設置などの対策が重要になります。 |
▶ 関連記事:中庭のメリットやセキュリティ対策について、より深く知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
2. 設計の鍵!プライバシーと採光を両立させるコツ

「中庭を作ると家の中が暗くならない?」という心配は、設計の工夫で解決できます。
目隠しと光・風の取り込みを両立する「スクリーン」
プライバシーは欲しいけれど、完全に壁で囲むと圧迫感が生まれてしまいます。そこでおすすめなのが、縦格子のスクリーン(ルーバー)です。
【施工事例】
LDKの中心に約6畳の中庭を配置。3方を建物、1方を縦格子のスクリーン「コートライン」で囲むことで、外部からの視線は遮りつつ、心地よい光と風が通り抜ける設計を実現しました。これにより、1階にいながら常に明るさと開放感を感じることができます。
植栽を「緑のカーテン」として活用する
シンボルツリーや背の低い植栽を組み合わせることで、優しく視線を遮り、四季の移ろいを感じる癒やしの空間を創出できます。
3. LDKと隣接させて家事動線を最適化する間取り

中庭の価値を最大化するのが、LDKとの繋がりです。
床の高さを揃え、大開口の窓で繋がる
リビングの床とウッドデッキの高さをフラットにし、窓を開け放てば、室内と屋外がシームレスに繋がる「第二のリビング」が生まれます。
【施工事例】
旗竿地というプライバシーを確保しやすい立地を活かし、LDKと一体化したウッドデッキを設計。リビングとの床の高さをほぼフラットにし、大開口の3枚建て窓を採用することで、室内と屋外が一体化した約3畳とは思えない広がりを感じさせます。キッチンで作業をしながら、ウッドデッキの植栽を眺めることができるのも魅力です。
水栓の設置で活用の幅を広げる
ウッドデッキに混合水栓付きのスロップシンクを設置すれば、BBQの後片付け、子どものプール遊び、ガーデニング、窓の掃除など、活用の幅が一気に広がります。弊社の施工事例でも、ほとんどの物件で標準的に採用しています。
4. 【神奈川・東京】中庭×ウッドデッキのある注文住宅実例
都市部の厳しい敷地条件でも、設計次第で理想の暮らしは実現可能です。弊社の施工事例から3件ご紹介します。
実例1:都心の角地で防犯性とデザイン性を両立
▼ 玄関ホールから望む、タイル仕上げの坪庭風の中庭

- エリア: 東京都杉並区永福(都心・角地)
- 特徴: 約4.4畳の中庭を玄関ホールと洋室の間に配置。床をタイル仕上げにすることで、高級感とメンテナンス性を両立しました。玄関から入ってすぐに窓越しに緑が見えることで空間に奥行きが生まれ、アッパーライトによる夜間のライトアップは、日中とは違う幻想的なアウトリビングを演出します。防犯面にも配慮し、プライバシーを確保しつつ採光も担う、坪庭のような使い方が都心住宅の参考になります。
実例2:LDK中心のバルコニーで家族が集う
▼ LDKの中心に配置された8畳のアウトリビング

- エリア: 東京都杉並区永福(都心・角地)
- 特徴: 同じく東京都杉並区の物件では、2階のLDK中心に8畳の広々としたウッドデッキバルコニーを設置。L字型のLDKの中心にあり、リビングとダイニング両方からアクセス可能です。高い壁で囲まれているためプライバシーが完全に守られ、LDKと一体で約30畳の大空間として活用できます。物干し金物や大きなスロップシンクも完備し、洗濯からレジャーまで対応する多機能な空間です。
▼実例1、2の物件が気になった方はこちらのルームツアーもご覧ください
実例3:多様な外部空間がリゾート感を演出
▼ 光と癒やしを取り込む1階玄関ホールのパティオ

- エリア: 神奈川県鎌倉市(横浜近郊)
- 特徴: 玄関ホールに面した約4.8畳の中庭(パティオ)は、帰宅時に家族を迎える癒やしの空間。樹脂製ウッドデッキ「リウッドデッキ200」を採用し、メンテナンス性にも配慮しています。この物件は他にも、全居室を繋ぐ「縁側」のような1階ウッドデッキや、江の島と富士山を一望する屋上バルコニーなど、多様な外部空間が内外を繋ぎ、リゾートライクな暮らしを実現しています。
▼実例3が気になった方はこちらのルームツアーをご覧ください
5. まとめ:無料プラン相談で「我が家だけの中庭」を
都市部の注文住宅において、「中庭×ウッドデッキ」はプライバシーと開放感という相反する要望を同時に叶え、採光や通風、家事動線といった機能面だけでなく、暮らしに彩りと豊かさをもたらしてくれます。
「私たちの土地でも実現できる?」
「費用はどれくらいかかる?」
そんな疑問をお持ちでしたら、ぜひ一度、ハビタットに無料相談してください。
あなたの理想の暮らしを、具体的なプランという形でご提案します。

