はじめに:その「なんとなく」の憧れ、形にしませんか?

「いつかは、自分たちらしい注文住宅を建てたい」
横浜や東京で充実した日々を送るあなたなら、一度はそんな夢を描いたことがあるかもしれません。広々としたリビング、機能的なキッチン、趣味に没頭できる書斎…。しかし、その夢は具体的かと問われると、「なんとなく」で止まってしまっている方も多いのではないでしょうか。
- 夫婦で話しても、好みがバラバラで話がまとまらない…
- おしゃれな家の写真は見るけれど、自分たちの暮らしに合うかが分からない…
- そもそも、何から手をつけてイメージを固めていけばいいの?
家づくりは、多くの方にとって一生に一度の大きなプロジェクト。その第一歩である「イメージづくり」でつまずいてしまうのは、非常にもったいないことです。
実は、この最初のステップを丁寧に行うかどうかが、失敗しない家づくりの最大の鍵を握っています。
「失敗しない家づくり・注文住宅の始め方」について全7回に渡り解説していきます。
この記事では、注文住宅を行ってきた私たちが、漠然としたイメージを具体的な形にし、ご夫婦やご家族で楽しく共有するための方法を、横浜・東京エリアの素敵な実例と共にご紹介する第1回の記事になります。
この記事を読み終える頃には、あなたは家づくりの第一歩を確信を持って踏み出し、「私たちの家」の輪郭がはっきりと見えているはずです。
なぜ、家づくりの最初に「イメージづくり」が最重要なのか?

急いで住宅展示場に足を運んだり、手当たり次第に資料請求したりする前に、なぜ「イメージづくり」という一見遠回りに思えるステップが重要なのでしょうか。その理由は、大きく3つあります。
1. 家づくりの「揺るがない軸」ができるから
家づくりを進めると、間取り、性能、デザイン、予算など、無数の選択と決断を迫られます。その度に迷い、情報に振り回されていては、本当に大切なものを見失いかねません。
最初に「どんな暮らしがしたいか」という家づくりの軸(コンセプト)を明確にしておくことで、判断に迷ったときの道しるべとなり、後から「こんなはずじゃなかった…」という後悔を防ぐことができます。
2. 建築会社との打ち合わせが格段にスムーズになるから
建築会社の設計士は、あなたの頭の中を覗くことはできません。自分たちの理想の暮らしや好みのデザインを具体的に伝えられてこそ、プロは期待を超える提案をしてくれます。
曖昧な要望のままでは、提案も当たり障りのないものになりがちです。イメージを具体化し、共有しておくことは、理想のパートナーである建築会社と出会い、唯一無二の住まいを共創するための必須条件なのです。
3. 結果的に「予算オーバー」を防ぐことにも繋がるから
驚かれるかもしれませんが、イメージづくりは資金計画にも密接に関わっています。 「あれも素敵、これも採り入れたい」と要望が後から次々と出てくると、雪だるま式に費用は膨らんでしまいます。
最初に家全体のコンセプトと、「絶対に譲れないもの(MUST)」と「できれば欲しいもの(WANT)」を整理しておくことで、賢くコストをコントロールし、満足度の高い予算配分が可能になります。
【ステップ1】情報収集:まずは自分と家族の「好き」の輪郭を知る
具体的なイメージを固めるために、まずはたくさんの「好き」に触れることから始めましょう。この段階では、まだ「我が家には無理かも」といった制約は考えず、純粋に心が動くものを集めるのがポイントです。
- Webサイトやアプリを活用する
- Pinterest(ピンタレスト)やInstagram(インスタグラム)で、「#注文住宅」「#リビングデザイン」「#造作洗面台」など、気になるキーワードで検索してみましょう。世界中のおしゃれな事例を直感的に集めることができます。
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- 住宅雑誌を読む
- Webの情報は断片的になりがちですが、雑誌は一冊を通して特定のコンセプトや特集が組まれているため、体系的に情報をインプットできます。美しい写真だけでなく、そこに住む人の暮らしぶりや設計の意図が語られている記事は、特に参考になります。
- モデルハウスや完成見学会に足を運ぶ
- 写真では分からない空間の広がり、素材の質感、光の入り方などを五感で体感できるのが、実物を見る最大のメリットです。横浜や東京エリアで開催されているイベント情報をチェックし、まずは気軽に訪れてみましょう。
【ステップ2】実践!理想の暮らしを言語化する「家づくりノート」の作り方
たくさんの「好き」を集めたら、次はいよいよ、それらを整理し、自分たちの言葉で具体化していくステップです。そこでおすすめしたいのが、「家づくりノート」を作成すること。デジタルツールも便利ですが、手で書き、写真を貼るというアナログな作業が、思考の整理と家族間のイメージ共有に絶大な効果を発揮します。
なぜ「ノート」が効果的なのか?
- 曖昧なイメージを「言語化」できる:
「なんとなく好き」を、「なぜ好きなのか?」と自問しながら書き出すことで、自分の価値観が明確になります。 - 夫婦・家族で「見ながら」話せる:
同じノートを囲んで話すことで、お互いの考えていることが視覚的に伝わり、認識のズレが起こりにくくなります。 - 家づくりの全記録になる:
打ち合わせのメモや、建っていく過程の写真も貼り足していけば、完成したときには世界に一冊だけの宝物になります。
「家づくりノート」作成ガイド
【準備するもの】
- A4サイズ以上の大きめなノート or スクラップブック
- 書きやすいペン(数色あると便利)
- 雑誌の切り抜き、印刷した写真
- ハサミ、のり、マスキングテープ
【書き出す・貼り出す項目リスト】
1. 今の住まいの「好き」と「不満」
まずは現状分析から。どんな些細なことでも構いません。
- 好きな点:「リビングの日当たりが良い」「駅に近くて便利」
- 不満な点:「収納が少なくて部屋が片付かない」「キッチンが狭くて料理しづらい」「洗濯物を干す場所までが遠い」「冬、足元が冷える」
2. 新しい家での「理想の暮らし」リスト
「不満」を解消し、「好き」を伸ばす視点で、新しい家で実現したいことを自由に書き出しましょう。
- 動線:
「帰宅後、すぐに手を洗って部屋着に着替えられるようにしたい」「洗濯・乾燥・収納が一部屋で完結するランドリールームが欲しい」 - 過ごし方:
「休日の朝は、ウッドデッキでコーヒーを飲みたい」「家族の気配を感じながら、それぞれの作業に集中できるスタディコーナーが欲しい」 - デザイン:
「白とグレーを基調にした、ホテルのような内装にしたい」「木の温もりを感じるナチュラルな空間が良い」
3. 「好き」を集めたスクラップページ
Webや雑誌で見つけた、心惹かれる写真や間取り図をどんどん貼り付けていきましょう。キッチン、リビング、外観など、カテゴリー別にページを分けるのがおすすめです。なぜその写真に惹かれたのか、一言メモを添えておくと、後で見返したときに思考が整理しやすくなります。
【ステップ3】最重要!夫婦・家族でイメージを「共有」するための3つの心得
家づくりノートは、家族会議の最高のコミュニケーションツールです。しかし、使い方を間違えると、かえって意見の衝突を招くことも。そうならないために、共有する際の3つの心得を覚えておきましょう。
心得1:お互いの「好き」を絶対に否定しない
デザインの好みは人それぞれです。「そのセンスは無いよ」といった否定的な言葉は禁物。まずはお互いの「好き」をすべて受け入れ、なぜそう思うのかという背景に耳を傾けましょう。意外な共通点や、自分には無かった新しい視点が見つかるはずです。
心得2:夢に「優先順位」をつける
リストアップした理想が、すべて予算内で実現できるとは限りません。そこで重要になるのが「優先順位付け」です。家族それぞれの要望を付箋に書き出し、以下の3つに分類してみましょう。
- MUST(絶対に譲れないこと)
- WANT(できれば実現したいこと)
- IF(もし予算に余裕があれば…)
この作業を行うことで、家族にとって本当に大切な価値観が明確になり、予算の壁にぶつかった際の判断基準になります。
心得3:意見が割れたら「プロ」の視点を借りる
どうしても意見がまとまらない場合は、無理にどちらかが折れる必要はありません。そんな時こそ、ハビタットのような経験豊富な建築のプロを頼るのが賢い選択です。
例えば、「開放的な吹き抜けが欲しい夫」と「冷暖房効率が心配な妻」という対立があったとします。プロであれば、「吹き抜けを設けても、高気密・高断熱な性能を確保し、シーリングファンを設置すれば快適性は損なわれませんよ」といった、両方の願いを叶える第三の道を提案してくれるかもしれません。
【横浜・東京エリア】先輩たちの「コンセプト事例」に学ぶ
家づくりノートでイメージが整理できたら、それが「我が家のコンセプト」になります。ここでは、例とハビタットが手掛けた実際の施工事例の住まいを、コンセプトと共に3つご紹介します。
例1:【共働き夫婦の家事ラク動線】家族がつながる回遊できる家
コンセプト:
洗濯・料理・掃除といった日々の家事を効率化し、生まれた時間で家族団らんを楽しみたい。アイデア:
- キッチンからパントリー、洗面脱衣室(ランドリールーム)、ファミリークローゼットをぐるりと回遊できる動線。
- 「洗う→干す→しまう」が最短距離で完結。
- リビングを見渡せるオープンキッチンで、料理中も子どもの様子が見えて安心。
▼ハビタットが施工した家事動線の施工物件例
例2:【趣味と暮らす】光と風が抜けるアウトドアリビングのある家
コンセプト:
休日は友人を招いてBBQを楽しみたい。家の中でも自然を感じられる開放的な空間が理想。アイデア:
- リビングとひと続きになった、広いウッドデッキ。フルオープンの窓を開ければ、内と外が一体化した大空間に。
- 玄関脇には、アウトドア用品も丸ごとしまえる大容量の土間収納を設置。
- 吹き抜けと高窓から光が降り注ぎ、どこにいても明るく気持ちが良いリビング。
▼ハビタットが施工した開放感のあるLDK施工物件例
例3:【都心のプライベート空間】デザイン性と機能性を両立した狭小住宅
コンセプト:
限られた敷地でも、プライバシーを守りながらデザイン性の高い、自分たちらしい空間を創りたい。アイデア:
- 道路からの視線を遮りつつ、中庭から光を採り込む設計。
- 縦の空間を活かしたスキップフロアで、床面積以上の広がりを演出。
- TVボードや洗面台は空間に合わせた造作家具とし、デザインの統一感と機能性を両立。
▼ハビタットが施工したプライバシーを保った施工物件例
まとめ:イメージが固まったら、いよいよプロとの対話へ
今回は、注文住宅づくりの第一歩である「イメージづくり」と、そのための具体的なノート術について解説しました。
- 家づくりの成功は、最初の「イメージづくり」にかかっている
- Webや見学会でたくさんの「好き」を集めよう
- 「家づくりノート」で理想の暮らしを言語化・視覚化しよう
- 夫婦で共有する際は、否定せず、優先順位をつけることが大切
家づくりノートが完成し、ご家族の理想の輪郭が見えてきたら、ぜひ一度そのノートを持って、私たちのような家づくりのプロに話を聞かせてください。
たくさんのご家族の夢を形にしてきた設計士やコーディネーターは、あなたのノートに描かれた断片的なイメージを拾い集め、一本の線で繋ぎ、あなた自身も気づいていなかったような、最高の暮らしのプランを提案してくれるはずです。
次回、第2回の記事は、健康と快適を育み、安全を守る「構造と性能」についての記事になります。
家づくりは、人生を豊かにする素晴らしい冒険です。その第一歩を、楽しみながら踏み出していきましょう。
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