はじめに:なぜ、こだわりの注文住宅で「収納」の失敗が後を絶たないのか?

横浜や神奈川、東京エリアで、こだわりの注文住宅を建てようとお考えのあなたへ。
「広々としたリビング」
「家族がくつろげる寝室」
夢は膨らむ一方で、意外な落とし穴となりがちなのが「収納」です。
「収納はたくさんあれば良いだろう」
「とりあえず大きなウォークインクローゼットを作っておけば安心」
そう考えて建てたはずなのに、いざ住み始めてみると「なぜか家が片付かない」「収納スペースはあるのに、使いづらくて物が溢れてしまう」といった後悔の声を、私たちは数多く耳にしてきました。
実は、注文住宅における収納計画の失敗は、収納の「量」が足りないことが原因ではありません。そのほとんどが、ご家族のライフスタイルや生活動線を無視した「計画性の欠如」に起因しているのです。
数多くのご家族の家づくりに寄り添ってきた株式会社ハビタットが、プロの視点から「失敗しない」ための収納計画の立て方を徹底的に解説します。単なるアイデアの紹介ではなく、収納の本質を理解し、あなたのご家族にとって本当に「使える」収納を計画するための具体的なステップと間取りの法則をお伝えします。
この記事を読み終える頃には、あなたは「ただ物をしまう」ための収納から卒業し、「暮らしを豊かに、快適にする」ための収納計画を、自信を持って進められるようになっているはずです。
なぜ注文住宅の収納で失敗するのか?よくある後悔と3つの根本原因

多くの人が時間とお金をかけて建てる注文住宅。それにもかかわらず、なぜ収納に関する後悔は絶えないのでしょうか。まずは、具体的な失敗例と、その背景にある根本的な原因を探っていきましょう。
よくある収納の後悔(What)
- 後悔1:物は減らしたはずなのに、いつもリビングが散らかっている
リビングに大きな壁面収納を設けたのに、子どものおもちゃや郵便物、読みかけの雑誌などがテーブルの上に出しっぱなし。結局、壁面収納は使われないままです…
- 後悔2:憧れのウォークインクローゼットが、ただの物置に…
3畳の大きなウォークインクローゼットを作ったのですが、奥にしまった服は全く着なくなり、手前に普段使いの物を積み重ねるだけ。結果的に、開かずの物置部屋になってしまいました
- 後悔3:掃除機をかけたいのに!収納内にコンセントがない
階段下を有効活用して掃除機用の収納を作ったのは良かったのですが、充電するためのコンセントを付け忘れて…。結局、別の部屋で充電した掃除機を毎回運んでいます
- 後悔4:奥行きが深すぎるパントリーは、食品ロスの温床に
たくさんストックできるようにと奥行きのあるパントリーを作ったら、奥に入れた缶詰や乾物の存在をすっかり忘れ、気づいたときには賞味期限切れ。手前の物しか使わなくなりました
失敗を招く3つの根本原因(Why)
これらの後悔は、なぜ生まれてしまうのでしょうか。その原因は、以下の3つに集約されます。
- 「今」の荷物量だけで計画している
現在の持ち物だけを基準に収納量を決めると、将来必ず行き詰まります。子どもの成長と共に増える学用品や衣類、新しく始める趣味の道具、親との同居の可能性…。注文住宅は長く住み続ける場所だからこそ、ライフステージの変化を予測することが不可欠です。 - 「どこで、何を使うか」という”動線”の視点が欠けている
収納計画で最も重要なのが「生活動線」です。例えば、洗濯物をしまうウォークインクローゼットが、洗濯機や物干しスペースから遠ければ、毎日衣類を運ぶのが億劫になり、リビングのソファに洗濯物の山ができてしまいます。「しまう場所」と「使う場所」が離れている収納は、「使えない収納」なのです。 - 「とりあえず大容量」という思考停止に陥っている
「ウォークインクローゼット」や「パントリー」といった言葉の響きや憧れだけで、「とにかく大きく作っておけば大丈夫だろう」と考えてしまうのは危険です。何を、どのように収納したいのかという具体的なイメージがないまま作られた大きな空間は、整理しづらく、結局は使いこなせない「物置」になってしまう可能性が高いのです
失敗しない注文住宅の収納計画を立てる5つのステップ

では、どうすればこれらの失敗を避け、本当に使いやすい収納を実現できるのでしょうか。答えは、設計の初期段階で、以下の5つのステップを丁寧に行うことにあります。これは、私たちハビタットがお客様との家づくりで最も大切にしているプロセスです。
ステップ1:現状を把握する「持ち物リスト」の作成
収納計画の第一歩は、新しい家の間取りを考えることではありません。まずは、あなたのご家族が「何を」「どれくらい」持っているのかを正確に把握することから始めます。
面倒に感じるかもしれませんが、この「持ち物の棚卸し」こそが、収納計画の精度を飛躍的に高める鍵となります。
- 衣類:シーズンごと(春夏・秋冬)、人別に分類
- 靴・カバン:日常使い、フォーマル、季節もの
- 趣味・レジャー用品:アウトドアグッズ、スポーツ用品、楽器
- 季節用品:雛人形、五月人形、クリスマスツリー、扇風機、ヒーター
- ストック品:食品、日用品(ティッシュ、洗剤など)
- 書類・本:取扱説明書、契約書、アルバム、雑誌
- その他:来客用布団、防災グッズ、スーツケース
このリストを作成することで、「我が家には思った以上にアウトドア用品が多い」「実はストック食品を溜め込みがち」といった家族の持ち物の傾向が見えてきます。これが、次のステップで考える「適材適所」の収納計画の基礎となるのです。
ステップ2:暮らしを可視化する「生活動線」のシミュレーション
次に、家族一人ひとりの「朝起きてから夜寝るまで」の動きを、間取り図の上でシミュレーションしてみましょう。特に重要なのは、以下の3つの動線です。
- 帰宅動線:
玄関ドアを開けてから、リビングでくつろぐまでの動きです。- 上着はどこに脱ぎますか?
- カバンはどこに置きますか?
- 郵便物はどこで仕分けますか?
- 買ってきた食料品はどこを通ってキッチンへ運びますか? 玄関の近くにコートクロークやファミリークローゼットがあれば、リビングに上着が散らかるのを防げます。
- 洗濯動線:
洗濯に関わる一連の動きです。「洗う → 干す → たたむ → しまう」がスムーズにつながることが理想です。- 洗濯機はどこに置きますか?(脱衣所、ランドリールーム)
- 主にどこで干しますか?(バルコニー、サンルーム、室内干しスペース)
- どこでたたんで、どこにしまいますか? この動線が短いほど、日々の家事負担は劇的に軽くなります。脱衣所の隣にファミリークローゼットを設ける間取りは、近年非常に人気があります。
- 家事動線:
料理や掃除など、家事全般の動きです。- パントリーから食材を取り出し、キッチンで調理する流れはスムーズですか?
- 掃除機はどこに収納し、そこから各部屋へのアクセスはしやすいですか?
これらの動線を意識することで、「どこに、どんな収納があれば便利か」が自ずと見えてきます。
ステップ3:「適材適所」で収納の種類と場所を決定する
持ち物リストと生活動線が明確になったら、いよいよ具体的な収納の種類と配置を決めていきます。
ウォークインクローゼット(WIC) vs ファミリークローゼット(FCL)
- WIC:
主に寝室に隣接し、個人の衣類をまとめて収納するのに適しています。メリットはプライベート空間であること、デメリットは家族の衣類を一元管理しづらいことです。 - FCL:
玄関や洗面脱衣所の近くなど、家族全員がアクセスしやすい場所に設置します。メリットは洗濯動線を集約でき、家事効率が上がること。デメリットは、来客時に見られる可能性も考慮した設計が必要なことです。
参考:スーモカウンター注文住宅「【実例付き】ファミリークローゼットのメリット・デメリットは? 広さ、間取り、レイアウト、収納計画など後悔しないためのポイント解説」
ハビタットからの提案
共働きで家事効率を重視するご家庭には、ランドリールームと一体化したファミリークローゼットをご提案することもあります!
玄関収納(シューズインクローク)
靴だけでなく、「外で使うもの」「家の中に持ち込みたくないもの」を収納する場所と考えましょう。
- ベビーカー、三輪車
- アウトドア用品、スポーツ用品
- コート、レインコート
- 宅配便用の印鑑やペン
- 防災グッズ 可動棚やハンガーパイプ、土間スペースを組み合わせることで、非常に使い勝手の良い空間になります。
パントリー
キッチン周りをスッキリさせるための必須収納です。
- 配置: キッチンからのアクセスが良い場所が鉄則です。
- 奥行き: ストックする物のサイズに合わせ、浅めの奥行き(30~45cm程度)にすると、何があるか一目瞭然になり、食品ロスを防げます。
- 棚: 高さを自由に変えられる「可動棚」が圧倒的に便利です。
▼▼ キッチン収納関してはこちらの動画を参考に ▼▼
リビング収納
家族が集まるリビングは、最も物が散らかりやすい場所です。「見せる収納」と「隠す収納」を上手に使い分けるのがポイントです。
- 隠す収納:
書類、子どものおもちゃ、ゲーム機、掃除道具など、生活感の出やすいものは扉付きの収納へ。 - 見せる収納:
お気に入りの雑貨、本、グリーンなどを飾り、インテリアの一部として楽しみます。
ハビタットからの提案:
壁と一体化させたデザイン性の高い「壁面収納」を造作することで、収納力を確保しつつ、洗練された空間を演出できます。
ステップ4:「収納率」の数字に惑わされない
家づくりの情報収集をしていると、「収納率は延床面積の10~15%が目安」といった情報を目にすることがあります。 これは一つの参考にはなりますが、この数字に囚われすぎてはいけません。
大切なのは、ステップ1で作成した「持ち物リスト」に基づいて、あなたのご家族に本当に必要な面積を考えることです。物が少ないご家庭であれば収納率は低くても問題ありませんし、趣味の道具が多いご家庭なら目安より多くの面積が必要になるでしょう。
数字ありきではなく、自分たちの暮らしに合わせて収納量を最適化する。これこそが注文住宅の醍醐味です。
ステップ5:使い勝手を左右する「+α」の設備を忘れない
最後に、意外と見落としがちですが、収納の使い勝手を劇的に向上させる「+α」の設備を確認しましょう。
- コンセント:
コードレス掃除機や電動アシスト自転車のバッテリー充電、除湿器の使用などに必須です。 - 照明:
ウォークインクローゼットやパントリーの奥は暗くなりがちです。人感センサー付きの照明にすると、両手が塞がっていても自動で点灯し便利です。 - 換気:
湿気がこもりやすい収納スペースには、小さな窓や換気扇を設置すると、カビ対策になり安心です。
【横浜・神奈川・東京】ハビタットが創る「暮らしに寄り添う」収納

ハビタットでは、お客様一人ひとりのライフスタイルを丁寧にヒアリングし、動線とデザインを両立させたオンリーワンの収納計画をご提案しています。
例1:家事時間を1/2にする「回遊型ファミリークローゼット」
洗濯動線と帰宅動線を兼ねたファミリークローゼットを家の中心に配置。どこからでもアクセスしやすく、家族全員が「自分で片付ける」習慣が自然と身につく間取りです。
例2:趣味を謳歌する、ガレージ直結の「見せるアウトドア収納」
大切な趣味の道具をインテリアの一部として楽しむ。そんな遊び心のある提案も、ハビタットが得意とするところです。使う場所のすぐ隣に収納を作ることで、準備も片付けも圧倒的に楽になります。
例3:急な来客も怖くない!生活感を隠す「壁面一体型リビング収納」
空間のデザインを損なうことなく、大容量の収納を確保する。設計力とデザイン力が問われる造作収納は、暮らしの質を大きく向上させます。
注文住宅の収納計画でよくある質問(Q&A)
最後に、お客様からよくいただく収納に関する質問にお答えします。
Q1. 収納は、やはり多ければ多いほど良いのでしょうか?
A. いいえ、必ずしもそうとは限りません。使わない収納は、コストを上げて居住スペースを圧迫するだけの「デッドスペース」になってしまいます。大切なのは、量よりも「質」と「配置」です。ご家族の生活動線に合った「適材適所」の収納を、必要な分だけ計画することが理想です。
Q2. ウォークインクローゼットを作るなら、広さはどれくらい必要ですか?
A. ご家族の人数や衣類の量によって異なりますが、一般的には2~3畳程度の広さを選ばれる方が多いです。しかし、重要なのは単純な広さよりも、ハンガーパイプや棚を効率的に配置できる「形状」と、人が通るための「通路幅」です。どのような使い方をしたいか、ぜひハビタットにご相談ください!
Q3. 造作収納と、IKEAなどで買う既製品の家具、どちらが良いですか?
A. それぞれに優れた点があります。
- 造作収納:
メリットは、空間に隙間なくぴったりと収まり、デザインに統一感が出ることです。
デメリットは、コストが比較的高くなる傾向があることと、後から動かせないことです。 - 既製家具:
メリットは、コストを抑えられることと、将来の模様替えや引っ越しの際に移動できることです。
デメリットは、サイズやデザインが空間に完全にフィットするとは限らないことです。 ハビタットでは、お客様のご予算やライフプランに合わせて、両方を組み合わせた最適なプランをご提案します。
まとめ:成功の鍵は、あなたの暮らしを形にするパートナー選び
今回は、注文住宅で失敗しないための収納計画について、具体的なステップと間取りの考え方をご紹介しました。
この記事の要点をまとめると、以下のようになります。
- 結論:
注文住宅の収納計画で失敗しないためには、量ではなく「生活動線に基づいた、適材適所の計画」が最も重要です。 - 理由:
ご家族のライフスタイルに合っていない収納は、いくら大きくても「使えない物置」になってしまうからです。 - 具体例:
まずは「持ち物リスト」で現状を把握し、「生活動線」をシミュレーションすることから始めましょう。 - 再結論:
理想の収納を実現するためには、あなたご自身の暮らしを深く理解し、それを専門的な知識と設計力で形にしてくれるプロのパートナー、つまり信頼できる工務店や設計士と二人三脚で計画を進めることが成功の鍵となります。
私たち株式会社ハビタットは、横浜・神奈川・東京エリアで、お客様一人ひとりの物語に寄り添い、「特別な住まい」を創り上げる工務店です。画一的なプランの提案ではなく、丁寧なヒアリングを通して、あなたの理想の暮らしを叶えるための最適な収納計画をご提案します。
ハビタットが手掛けた「特別な住まい」のデザインや、
具体的な価格帯が分かる最新のカタログをご用意しました。
まずは資料請求で、理想の家づくりのイメージを膨らませてみませんか?
▼▼ 無料で「ハビの家」のカタログを請求する ▼▼