
家族が集まるリビングは、どんな空間にしたいですか?
お家づくりを進めていく中で、多くの方が悩まれるのが“リビングのつくり方”です。
「広くしたいけど、冷暖房効率が気になる」
「吹き抜けに憧れるけど、音が響かないか心配」
「テレビのベストの位置がわからない」
このように、理想と現実のバランスに戸惑うことも多いのではないでしょうか。
家の中心となる場所だからこそ、デザイン性だけでなく“暮らしやすさ”も大切。
今回は、そんなリビングづくりでよくあるお悩みと、後悔しないためのポイントをお伝えします。家族みんなが心地よく過ごせる空間を、一緒に考えていきましょう。
はじめに:暮らしの中心となる「リビング」
多くの方にとって、リビングは暮らしの中心となる空間。家族が集う場所であり、来客時にもまず目に入る場所です。
“家の顔”ともいわれる存在で、住まい全体の印象を大きく左右します。
そのため、デザイン性と居心地の良さ、その両立が求められます。
家の中で、家族と過ごす時間が最も長いリビングだからこそ、家族みんなのこだわりが詰まった “特別な場所” にしてみませんか?
自由度の高い注文住宅でのお家づくりなら、間取り・採光・視線の抜け・素材選びまで、ひとつひとつを自分たちで選ぶことができます。
ライフスタイルに合わせた“自分たちらしいリビングづくり”も可能です。
本記事では、「おしゃれ」「間取りアイデア」をキーワードに、おしゃれで機能的なリビングをつくるためのヒントをお伝えします!
リビングをおしゃれに魅せるポイント

ゆとりのある間取りを計画しても、何も考えずに家具を配置してしまうと、空間が間延びしてしまいます。
そんな失敗を防ぐために、リビングをおしゃれに魅せる基本のポイントをご紹介!
このポイントを抑えることで、満足度の高いリビングづくりが叶います。
リビングのスタイルを決める
お家づくりの第一歩は、全体の方向性を決めること。
「ぬくもりを感じる部屋にしたい」
「ホテルのような、綺麗で格好いいリビングに憧れる」
など、まずはあなたの好みのスタイルを明確にしましょう。
方向性が決まることで、空間全体に統一感が生まれます。
視線の抜けで空間を広く魅せる

「視線の抜け」をつくることで、空間に広がりと奥行きが生まれます。
例えば、リビングからキッチン・ダイニング、さらに庭までをひと続きに見渡せるLDKは、
視界が広がり、開放感が感じられます。
「壁」で視線を遮らず、“どこまで見えるか” を意識することがポイント。
ゆとりのある空間がリビング全体のバランスを整え、清潔感のある雰囲気を演出します。
天井に高低差をつくる

天井の高さも、空間の広さに大きく影響します。
吹き抜けや折り上げ天井で高さを出すことで、縦方向への広がりを演出できます。
一方で、折り下げ天井で一部に低さを出すことで、落ち着きある空間に。
アクセントクロスを取り入れればデザイン性もぐっと高まります。
採光を意識する

光に満ちた空間は、自然と心を落ち着かせてくれます。
大きな開口窓を設けることで、外の景色と自然の移ろいが室内に取り込まれ、ほっと安らぐ空間に。
さらに、光がつくる“影” も魅力のひとつ。
窓の影が壁に映ることで、さりげないアクセントとなり、リビングに表情を与えてくれます。
収納スペースの確保
生活感を抑えたリビングをつくるのに欠かせないのが、収納です。
物が溢れないすっきりとした空間は、おしゃれなリビングづくりの基本。
無駄なものがないからこそ、あなた好みのスタイルに装飾できます。
収納したい物の量を把握し、設計段階から計画的に収納スペースを確保しましょう。
また、逆に「見せる収納」を取り入れるも一つの方法。
造作棚や壁面収納は、インテリアとしてリビングを彩ってくれます。
色や素材をリビング空間に合わせることで、より洗練された印象になります。
素材を組み合わせる

天井や壁、床など部分的に異なる素材や質感を組み合わせることで、空間に変化が生まれます。
壁紙のカラーを変えるだけでも十分アクセントにはなりますが、
素材感を加えることで、より意匠性の高い印象に。
ひとつのアクセントで空間の雰囲気は大きく変わります。
好みのスタイルに合わせて、素材を選びましょう。
照明にこだわる

一つの照明で全体を照らすのではなく、
間接照明やダウンライト、ペンダントライトを組み合わせて光を演出します。
光の層が美しい陰影を生み、リビングに奥行きと雰囲気をプラス。
空間のテイストだけでなく、「どこをどう照らすか」まで考えて計画しましょう。
家族が自然と集まる間取りの考え方

お家の中心となるリビングは、ただ「広い」だけでなく
家族が自然と集まり、長く過ごしたくなる空間にしたいですよね。
ここでは、そんなリビングづくりに欠かせない、5つのポイントをご紹介します。
ぜひ、暮らしを想像しながら読み進めてみてください。
1. 快適な生活導線
玄関からリビング、そしてキッチン・ダイニングへ。
動きがスムーズにつながることで、日々の暮らしはぐっと快適になります。
無駄な廊下を減らし、移動距離を短くすることで、家事動線も効率的に。
行き止まりのない間取りは、ストレスの少ない暮らしを叶えてくれます。
2. 視線のつながり
リビング・ダイニング・キッチンをゆるやかにつなげることで、家族の気配が自然と伝わる空間に。
壁を設けず、視線が外まで抜けることで、開放感とあたたかさを感じられるLDKが生まれます。
3. 用途を決めないフリースペース
子供の遊び場、お客様用の宿泊スペース、読書や趣味を楽しむ場所など…。
用途を限定しすぎず、自由に使えるようなスペースを設けるのもおすすめです。
暮らしは変化していくもの。
その時々のライフスタイルに合わせて、リビングも変化させます。
4. エリアごとに整える空間設計
照明・窓・収納をエリアごとに計画し、それぞれを自由に調節できるようにすることで、
家族みんなが心地よく過ごせる空間がうまれます。
5. 適度な距離感
開放的なリビングでありながら、寝室や個室とは程よい距離感を保つことも大切です。
腰壁や可動式の仕切りを使えば、視線をやさしくコントロールできます。
落ち着ける空間があることで、家全体の居心地も高まります。
間取り事例とその工夫
ここでは、家族の暮らし方に合わせた、代表的な間取り事例をご紹介します。
間取りごとの特徴を知り、理想のリビングづくりのヒントを見つけてみましょう。
L字型リビング+対面キッチン

リビングとダイニング・キッチンがL字につながる間取り。
空間は一体でありながら、「くつろぐ場所」と「食事の場所」を自然に分けられるのが魅力です。
吹き抜け・高天井

吹き抜けや高天井を取り入れることで、開放感あふれるリビングが実現します。
さらに、空が見えるよう高い位置に窓を配置すれば、時間帯ごとに異なる表情を楽しめる、心地よい空間に。
ロフトやスキップフロアと組み合わせることで、デザイン性と使い勝手の両立も可能です。
一体型LDK

LDKをひとつにつなげた、広がりのある間取り。
キッチンから庭まで視線が抜け、室内外に一体感が生まれます。
リビングとキッチンの距離が近く、家事動線がスムーズなのも魅力。
空間が緩やかにつながることで、家族との会話も自然と生まれます。
コーナー窓と三面採光

複数の窓から光と風を取り込むことで、
リビング全体が明るく、心地よい空間に。
コーナー窓は、外の景色を広く切り取り、空間のアクセントとして効果的です。
三面採光なら、異なる方向の景色を楽しめるのも魅力。
2階リビングと組み合わせることで、眺望を活かした、より特別な空間が生まれます。
理想の間取り、少しずつ思い描けてきましたか?
イメージが膨らんできたら、次に一緒に考えたいのが「予算」のこと
理想と現実のバランスを取りながら、無理のない資金計画を立てていくことが、後悔しない家づくりの大切なポイントです。
「注文住宅って実際いくらかかるの?」
そんな不安を感じた方は、注文住宅の費用相場などを解説している以下の記事をご覧ください。
資金計画を考えるヒントが、きっと見つかるはずです。
▼▼ こちらの記事で横浜市の注文住宅相場&隠れコスト徹底解説!▼▼
「広く魅せる」テクニック
広々とした開放感は、心地よいリビングづくりには欠かせない要素です。
開放的な空間は、広さだけでなく上質さや高級感も演出してくれます。
ここでは、リビングをより広く、伸びやかに魅せるためのテクニックをご紹介します。
配色による心理的効果を取り入れる
配色は、リビングの印象を大きく左右します。
色の選び方ひとつで、空間の広さの感じ方も変わってきます。
▼配色の基本
お洒落なリビングづくりに欠かせない “配色の基本” をお伝えします。
ファッションにおいてもインテリアにおいても、使用する色数は3つに絞るのがポイント。
まとまりが生まれ、綺麗な印象を与えます。
ここで、意識してほしいのは、選ぶ色ではなく色の比率です。
皆さんは「ベースカラー」「アソートカラー」「ポイントカラー」という言葉を聞いたことはありますか?
基本となる配色は『70:25:5』が黄金比と言われています。
部屋全体を100%としたとき、70%を占める色が「ベースカラー」、25%が「アソートカラー」、残りの5%が「ポイントカラー」です。

- ベースカラー(70%)
お部屋の中で一番大きな面積を占める色。(例:天井・壁・床 など) - アソートカラー(25%)
空間の主役となる大きめの家具に使う色。(例:ソファ・カーテン など) - ポイントカラー(5%)
小物などのアクセントとして使う差し色。(例:クッション・観葉植物・照明など)
この配色バランスを意識することで、統一感が生まれ、より洗練された空間を演出できます。
▼色の“視覚効果”
「同じ大きさのはずなのに違って見える…」
といった経験をしたことはありませんか?
色には、大きく見えたり、遠くに見えたりする、“視覚効果” があります。
この錯覚を上手に利用して、狭いお部屋を広く見せたり、奥行きを感じさせたりします。
①膨張色と収縮色
同じ大きさのものでも、他の色と比べて膨らんで見えたり、反対に引き締まって見えたりする錯覚です。
- 膨張色
物を実際の大きさよりも大きく、そして広く見せることのできる色
(白や赤、黄 など明度・彩度が高く淡いカラー) - 収縮色
物を実際の大きさよりも小さく、引き締まったように見せることのできる色
(黒や青、紫 などの明度・サイドが低く暗いカラー)

②進出色と後退色
同じ大きさのものでも、他の色と比べて近くに飛び出して見えたり、反対に遠くに奥まって見えたりする錯覚です。
- 進出色
物を実際の大きさよりも大きく、近くに飛び出して見せることのできる色
(赤や黄、オレンジ などの明度の高い暖色系カラー) - 後退色
物を実際よりも小さく、遠くに奥まっているように見せることのできる色のこと
(青や紫 などの明度の低い寒色系カラー)

おすすめは、ベースカラーに膨張色を選び、アクセントとして奥の壁や家具に後退色を差し込むこと。
広さと奥行きが感じられるリビングを演出できます。
人の視線を利用する
視線を「奥」や「上」へと自然に導くことで、空間は実際以上に広く感じられます。
▼動線に合わせた家具の配置

移動経路を邪魔しないように、お部屋のレイアウトを考えることが大切です。
ポイントは、動線と並行するように家具を配置すること。
視線がスムーズに抜け、圧迫感を感じにくくなります。
特に意識したい動線は次の3つです。
ご自身のライフスタイルと照らし合わせながら、レイアウトの参考にしてみてください。
①生活動線

生活動線は“家族が日常生活で通るルート”のこと。
リビングを中心に、玄関・キッチン・寝室など、各部屋へ無理なく行き来できる配置が理想です
②家事動線

家事動線は“料理や洗濯など、家事を行う際に通るルート”のこと。
「水回りをまとめる」
「家事をしながらリビングに目が届く」
このポイントを抑えることで、家事効率が高まり、さらに家族の雰囲気も感じられます。
③来客動線

来客動線は“お客様をリビングへ案内するためのルート”のこと。
通る場所には、プライベート空間を見えにくくする工夫が必要です。
これらの動線を意識することで、動きやすく、見た目もゆとりのある空間が完成します。
▼フォーカルポイントをつくる

部屋を広く見せるために押さえておきたいのが「フォーカルポイント」です。
フォーカルポイントとは、入室したときに最初に視線が向かう “印象的な場所” 。
ソファ、照明、観葉植物、飾り棚などをポイントとして配置することで、
空間にまとまりが生まれ、広さが感じられます。
・背の高い家具で縦の広がりを演出
・家具を部屋の奥に配置し、手前に抜けをつくる
・照明でポイントを照らし、立体感を出す
この3つのポイントを意識して計画することで、奥行きのあるリビングが完成します。
▼色の配色を工夫する

人の視線は、明るい色・高い位置へと向かいます。
床→壁→天井の順に明るくすることで、縦方向の広がりが強調され、より開放的な印象に。
奥の壁を少し濃い色にすると、遠近感も生まれます。
▼ベランダやバルコニーの床色を、室内と揃える

室内とつながるベランダやバルコニーは、
視線自然に外へ導くことで、空間をより広く感じさせてくれます。
床の色味を室内のフローリングと揃えることで、
内と外がひと続きに見え、奥行きと広がりのある空間が生まれます。
リビング設計でよくある失敗と回避策
視線の工夫でリビングの印象は大きく変わりますが、
家具や照明の高さ・配置を誤ると逆に圧迫感を与えてしまうことも。
そこで、ここではリビング設計でよくある失敗とその回避策をご紹介いたします。
| よくある失敗 | 回避策・ポイント |
|---|---|
| 家具を置いたら通路が狭くなった | ・家具の配置は“動線”を優先 ・通路幅は最低60cm以上を確保する |
| 採光はあるのになぜか暗い印象に | ・壁や天井を明るい色にして窓からの光を反射させる ・床から天井にかけて色味を明るくし、視線を誘導する |
| テレビの位置がしっくりこない | ・採光日差しの向きと視線の高さを考慮 ・“窓と対角線上”を基本に配置する |
| コンセントのスイッチの位置が使いづらい | ・設計段階で、家具配置を想定して“使う場所に近い”位置に設ける |
| 広くしたつもりが落ち着かない空間に | ・“高さ”と“仕切り方”のバランスを意識 ・腰壁や可動仕切りで緩やかにゾーニング |
この事例のほかにも、
「収納を後回しにしたら生活感が出た」
「おしゃれ重視で選んだら掃除が大変になった」
という失敗例もあります。
大事なのは、設計段階で細部まで計画すること。
「実際に家具を置いたら…」「実際に動いたら…」
と実際の動きをイメージしながら、家づくりを進めましょう。
まとめ:理想のリビングを形にするために
おしゃれで心地よいリビングをつくるためには、
デザイン性と暮らしやすさ、その両立が欠かせません。
- 視線の抜け
- 天井の高さ
- 配色や照明
- 動線と収納計画
これらを意識して、丁寧に計画することで、家族が自然と集まるリビングが完成します。
理想のリビングは、「どんな時間を過ごしたいか」を描くことから始まります。
ぜひ、今回のポイントを参考に“心からくつろげるリビング”を形にしてみてください。
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